甘言に騙されるな!ドルコスト平均法に潜む2つの罠

罠の写真 投資

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは投資初心者向けの本やサイトには必ずといっていいほど紹介されている王道の投資手法です。ポイントは3「定」です。

3定
  • 狙いを定めた金融商品を
  • 定期的に
  • 定額

買い付けます。

ドルコスト平均法の一般的メリット

一般的に次の2点がメリットだと言われています。

メリット
  1. 価格変動リスクを抑えることができる
  2. 購入タイミングを計る必要がないので精神的負担が軽い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

価格変動リスクを抑えることができる

配当金狙いでも価格差狙いでも安く買えるに越したことはないですよね。

しかし、値動きは誰にも読めません。そこでドルコスト平均法の出番です。

ドルコスト平均法なら価格が上がっているときにはあまり買わず、価格が下がっているときにはたくさん買うことになるので、平均的な価格で買うことができます。

つまり、価格変動リスクを抑えることできるのです。

購入タイミングを計る必要がないので精神的負担が軽い

値動きを注視し、購入タイミングを計らないで済むので、精神的負担も軽いです。購入タイミングについて専門知識を必要としない点も投資初心者に魅力的です。

リスクも小さいし購入タイミングを計らないなんて、金融会社にとって非常にいいうたい文句ですよね。

これで顧客をつかめえれば、定期的に定額購入してもらえるんですから。

しかし、甘言に騙されてはいけません。おいしい話には罠がつきものです。ドルコスト平均法には2つの罠が存在します。

ドルコスト平均法に潜む2つの罠

2つの罠
  1. 長期的に右肩上がりの商品を選ぶ必要があること
  2. 投資効率が悪いこと

それぞれ詳しく見ていきましょう。

長期的に右肩上がりの商品を選ぶ必要があること

価格変動リスクを抑えることと儲かることは同じではないです。

例えば、長期的に右肩下がりの商品があるとします。この商品をドルコスト平均法によって購入したところで、平均的に損をするだけです。

一括購入するよりはましかもしれませんが、リターンが望めない点では一緒です。

ドルコスト平均法は、長期的にみれば価格が上昇する見込みのある商品に対して有効なのです。

投資効率が悪いこと

天才物理学者とも言われるアインシュタインが「人類最大の発明」と称したものは何か知っているでしょうか?

答えは「複利」です。複利とは、単利の反対語であり、どちらも利息の計算方法のことを指します。両者の違いは、利息の付く主体です。

単利とは、元本に対して利息が付く一方、複利は元本と利息に対して利息が付きます。
具体的に次の条件で単利と複利の違いを確認しましょう。

条件
  • 元本100万円
  • 年利10%
単利の場合

100万円の元本を年利10%で運用したら1年目の利息は100万円×10%で10万円。2年目も100万円×10%で10万円です。

複利の場合

100万円の元本を年利10%で運用したら1年目の利息は100万円×10%で10万円。2年目は110万円(元本100万円+利息10万円)×10%で11万円です。

このように複利計算の場合、2年目以降の利息は単利計算の場合より多くなります。

しかも、複利効果は時間をかければかけるほど大きくなります。

さきほどの条件で30年運用した場合、単利と複利でどれぐらい差が出るでしょうか。

単利の場合

単位:万円

運用年数元本利息
1年目10010
2年目10010
3年目10010
4年目10010
5年目10010
6年目10010
7年目10010
8年目10010
9年目10010
10年目10010
11年目10010
12年目10010
13年目10010
14年目10010
15年目10010
16年目10010
17年目10010
18年目10010
19年目10010
20年目10010
21年目10010
22年目10010
23年目10010
24年目10010
25年目10010
26年目10010
27年目10010
28年目10010
29年目10010
30年目10010
利息合計 300

複利の場合

単位:万円

運用年数元本利息翌年元本
1年目10010110
2年目11011121
3年目12112133
4年目13313146
5年目14614160
6年目16016176
7年目17617193
8年目19319212
9年目21221233
10年目23323256
11年目25625281
12年目28128309
13年目30930339
14年目33933372
15年目37237409
16年目40940449
17年目44944493
18年目49349542
19年目54254596
20年目59659655
21年目65565720
22年目72072792
23年目79279871
24年目87187958
25年目958951053
26年目10531051158
27年目11581151273
28年目12731271400
29年目14001401540
30年目15401541694
利息合計 1594 

利息合計を比べてみると圧倒的ですよね。このように複利の力は時間をかけたほうが大きくなります。

長期的に右肩上がりの商品を見つけたら、すぐに買ったほうが複利効果は大きくなります。

だから、余剰資金がある場合は、ドルコスト平均法によって分割して投資をするのではなく一括して投資をしたほうが投資効率は良いのです。

注意

当サイトで紹介している高配当ETF戦略が、定期的にETFの購入を推奨するのは、毎月、給料が出た時点の余剰資金を一括して投資することを意味しています。

結果的にドルコスト平均法を採用している状態に近いですが、もし、貯蓄等で余剰資金が大量にあるなら一括投資したのち、毎月、給料の余剰資金をさらに投資することを推奨します。

まとめ

まとめ
  • ドルコスト平均法は初心者にとって王道の投資手法として紹介されるが
  • 長期的に右肩上がりの商品を選ぶ必要があること、投資効率が悪いこと、という罠がある
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