学資保険が要らない3つの理由

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子育て世代にとって、学資保険に入るかどうかは悩むところです。両親や友達には勧められるけど、月々の保険料は決して安くないし。

子どものお金のことで悩まない家庭なんてありません。

そんなことで今回は、学資保険が要らない3つの理由を解説します。

結論
  1. ハイリスクローリターン
  2. 割高な保険機能
  3. 乗り換えのしにくさ

詳細を説明する前に学資保険とは何かを確認しましょう。

学資保険とは

学資保険とは、貯蓄型の生命保険です。その目的は教育資金の確保です。ですから、学資保険という名前がついたのでしょう。

子が生まれてから契約し、18歳、つまり大学入学時に満期保険金を受け取ることが多いです。

これらのことを踏まえて、学資保険が要らない理由をそれぞれ解説します。

学資保険が要らない3つの理由

ハイリスクローリターン

まずは、学資保険がハイリスクであることについて説明します。意外かもしれませんが、元本割れするリスクがあるのです。保険会社が倒産する可能性があるからです。

子供が生まれてから大学生になるまで18年間ありますよね。そんな先のことなんて誰にも分りません。保険会社が倒産しないとも限らないのです。

実際次の会社が倒産しています。

保険会社倒産時期
日産生命1997年 4月
東邦生命1999年 6月
第百生命2000年 5月
大正生命2000年 8月
千代田生命2000年10月
協栄生命2000年10月
東京生命2001年 3月
大和生命2008年10月

そもそも保険会社は、契約者に支払ってもらった学資保険料を元に投資をしています。投資から得られる利益と契約者に支払う満期保険金の差額で利益を出しているのです。

しかし、世の中の経済状況の変化により、当初予定していた運用利回りが契約者に支払う満期保険金より少なくなってしまい、これらの会社の多くは倒産してしまったのです。

保険は預金と違い、ペイオフ制度がありません。(ペイオフ制度とは、金融機関が破綻しても、1,000万円とその利息について保証するという制度です。)

ペイオフの代わりに保険料と運用益の一部を責任準備金というかたちで積み上げ、破綻時に責任準備金の90%が保証されることになっていますが、責任準備金と満期保険金は別物です。

満期保険金の90%が保証されるわけではないのです。

このように元本割れリスクがあるのです。

次はローリターンであることを説明します。2020年3月時点の学資保険で返戻率の良いものでも大体、106%前後です。

比べる指標がないと良いのかどうか判断できないので、わかりやすく年利で表現してみましょう。 条件は次のとおりです。

条件
  • 生まれてすぐに契約する
  • 月の保険料を1.3万円
  • 子どもが10歳になるまで払い込む
  • 子どもが大学生になる時に満期保険金を受け取る

ExcelのIRR関数を使用します。IRR関数とはざっくりいうと、投資期間内における年利の値を返す関数です。

子どもの年齢年間保険料受け取る金額キャッシュフローIRR
1歳-15.6万円0万円-15.6万円0.431%
2歳-15.6万円0万円-15.6万円 
3歳-15.6万円0万円-15.6万円 
4歳-15.6万円0万円-15.6万円 
5歳-15.6万円0万円-15.6万円 
6歳-15.6万円0万円-15.6万円 
7歳-15.6万円0万円-15.6万円 
8歳-15.6万円0万円-15.6万円 
9歳-15.6万円0万円-15.6万円 
10歳-15.6万円0万円-15.6万円 
11歳0万円0万円0万円 
12歳0万円0万円0万円 
13歳0万円0万円0万円 
14歳0万円0万円0万円 
15歳0万円0万円0万円 
16歳0万円0万円0万円 
17歳0万円0万円0万円 
18歳0万円0万円0万円 
19歳0万円165.36万円165.36万円 

大体、年利0.43%ぐらいですね。

定期預金の金利が良くても0.2%ぐらいなので定期預金よりは良いですよね。ただし、定期預金はペイオフの対象でなので、元本保証があります。

一方、同じ元本割れリスクのある商品で比べるとどうか確認しましょう。元本割れするかもしれないといったら代表的なのは株ですよね。

IMFの世界経済見通し(2020年1月改定版)によると世界経済の成長率は大体3%程です。

経済成長と株の成長は密接に連動しているので、世界の株のリターンも大体年3%と言えそうです。

つまり、学資保険とは、安全性では定期預金に負け、同じ元本割れのある株と比較するとリターンで負ける、ハイリスクローリターンな商品なのです。

割高な保険機能

学資保険の特徴として、支払っている親が万が一死んだ場合、以降の保険料は免除されることが挙げられます。

例えば、毎月1.3万円の保険料を子が10歳になるまで払うとすると総額は156万円位になりますよね。それで、18歳になったときに164万円受け取れる商品があったとします。(返礼率は105%)

これを生命保険ととらえると、運悪く、保険契約と同時に親が死ぬと、164万円もらえる商品というわけです。

しかし、164万円もらえる生命保険に毎月1万円以上払うのは高すぎます。子どもが17歳のときなんて、支払い免除となるのは15万円程度。

保険料ばかばかしいですよね。掛け捨ての生命保険ならもっと安くもっと厚い保証ができる商品もあります。

ちなみにわが家の生命保険料は月々1,400円程度です。収入保障保険という、子どもの成長に合わせて保障額が下がっていく掛け捨ての合理的な保険だから、その分保険料が安いのです。

しかも、保険契約時の補償額は3,000万以上ですよ。

このように、保険機能が凄く割高なのが学資保険なのです。

乗り換えのしにくさ

学資保険には、途中で解約すると元本割れするという性質があります。

加えて、子どもが生まれてから契約し、大学入学時に満期保険金を受け取るとすると、18年間という長い間お金が拘束されることになります。

その間、万が一、普通預金や定期預金の金利が学資保険の返戻率を超えることになるとも限らないです。

その場合、より安全により高いお金をもらえる手法があるのに、元本割れを恐れて乗り換えができないという心理が働きやすいです。

そう、学資保険とは乗り換えのしにくい商品なのです。

まとめ

学資保険が要らない3つの理由
  1. ハイリスクローリターン
  2. 割高な保険機能
  3. 乗り換えのしにくさ
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