米国高配当ETFというとVYM、HDV、SPYDが御三家ですよね。
今回は、わが家のじぶん年金づくりに採用しているHDVについて、投資初心者であるわが家が、投資初心者目線で解説してみました。
- 手間をかけず高配当を手にしたい投資初心者
- 米国高配当ETFに興味がある投資初心者
- HDVの特徴を知りたい投資初心者
初心者目線ということで、なるべく専門用語は使わないようにしました。
使うにしろ、なるべくわかりやすい言葉で説明しています。
また、色々なサイトさんがHDVを解説していますが、元データがどこのものかわからないものもあります。
玄人の人はどうやったらデータを得られるかわからないでしょうが、初心者の方はデータを得るにも一苦労。
ということで、本記事はなるべく元データを明らかにして書きました。
それでは解説したいと思います。
そもそもETFとは
HDVとは米国高配当ETFです。
ところで、そもそもETFってなんでしょうか。
ETFとは
ETFとは、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとりETFと呼ばれています。
一般社団法人投資信託協会から引用
平たく言うと、株と同じように売買できる指数連動型の投資信託ですね。
指数に連動するというのは例えば、日経平均と同じ値動きを目指すということです。
なお、一般に指数は複数の対象から構成されます。
投資の格言に「卵は一つの籠に盛るな。」という言葉があります。個別の対象だけに投資すると、万が一、その対象が倒産してしまうと、全財産が一気に無くなってしまいます。
しかし、投資対象を複数にしておけば、そのリスクが分散されます。
この点、指数連動型の投資信託は個別投資に比べてリスクが分散されているということができるでしょう。
ところで、投資信託って何でしょうか?
投資信託とは
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
一般社団法人投資信託協会から引用
平たく言うと、皆からお金を集めてプロが運用して、皆に還元する商品ですね。
ETFまとめ
- 皆からお金を集めて
- プロが日経平均等の指数と同じ値動きを目指す
- 株のように売買のできる
といった投資商品ですね。
ETFが初心者におすすめできる理由
個人で指数と同じように投資対象を購入するとなると、凄く大変です。
- お金が多くかかる
- 随時指数をチェックし、指数に応じて銘柄を入れ替える
お金も手間も凄くかかるので、ハードルが高いです。
しかしETFなら
- 小額から
- 銘柄の入れ替えをプロに任せること
が出来ます。
誰だっていきなり初めから多額の投資をするのは怖いですよね。
しかも、いくら投資対象を分散させたほうが、倒産リスクが小さくなるとわかっていても、定期的に対象を入れ替えるのは手間ですよね。 なので、初心者にはETFがおすすめなのです。
初心者のためのHDV解説
ようやく本題に入ります。
HDVとは、ブラックロックという資産運用会社が運用している米国高配当ETFです。
ブラックロックはバンガード、ステートストリートとならんで資産運用会社の御三家です。
- ブラックロック(約698兆円)2020年3月末時点
- バンガード(約572兆円)2020年3月末時点
- ステート・ストリート(約340兆円)2019年12月末時点※1ドル108.56円換算
※クリックすると元データにジャンプします。
総額なんと1,610兆円。。。
2020年現在、日本の一般会計予算が大体100兆円であることを鑑みると、およそ16倍のお金を動かしていることになります。凄すぎ。。。
話を戻して、先ほど確認したようにETFとは指数に連動した値動きを目指すものです。
ということは指数が肝なのです。指数が何かを理解することがETFを理解することにつながるのです。
ということでHDVが採用している指数を確認しましょう。
HDVはモーニングスター配当利回りフォーカス指数に連動することを目指しています。
モーニングスター配当利回りフォーカス指数の3つの選定基準
モーニングスター配当利回りフォーカス指数とは、金融情報サービスの提供を目的とした米モーニングスター社が公表する指数です。
米国株式市場全体の約97%の構成銘柄から次の選定基準を満たした、75社で構成される指数です。
- 配当を持続できること
- 競争上の優位となる、いわゆる経済的堀があること
- 倒産のリスクが小さいこと(財務が健全であること)
参考 米モーニングスター社HP
金融の専門家が厳選した、安心して高配当が見込める言わば、守りの高配当ETFということですね。
データで見るHDVの特徴
セクター比率
出典:ブラックロック・ジャパン株式会社から引用
上位5つのセクターのうち、通信以外は景気後退に強いと言われるディフェンシブセクターです。
厳選の過程でそうしたセクターの比重が高くなったのでしょうね。
株価推移
出典:ブラックロック・ジャパン株式会社から引用
流石精鋭達ですね。綺麗な右肩上がりです。
配当金推移

yahoo!financeのデータを元に作成
こちらも同様です。
平均利回り
西暦 | 利回り(%) |
2012年 | 3.77 |
2013年 | 3.79 |
2014年 | 3.48 |
2015年 | 3.76 |
2016年 | 3.67 |
2017年 | 3.58 |
2018年 | 3.43 |
2019年 | 3.8 |
平均 | 3.66 |
yahoo!financeのデータを元に作成
当年の配当金額を前年末の株価で割って算出しています。
設定来の平均利回りは3.66%と高いです。
2020年4月現在の東京証券取引所一部上場企業の平均利回りが2.34%であることを考慮すると、高い数字といえます。
高配当ETFの名を冠しているだけありますね。
経費率
出典:ブラックロック・ジャパン株式会社から引用
経費率はなんと0.08%!
100万円を1年間運用しても800円しかかかりません。
この経費で小額から手間をかけずに対象を入れ替えてもらえると思うと激安ですよね。
コストがかからない点は長期保有する場合は有利に働きます。
まとめ
HDVは長期保有に適した守りの米国高配当ETFです。
- 金融の専門家が激戦した企業で構成されていて不景気に強い業種が多いこと
- 堅調な株価増加、高配当の維持
- 激安の経費