【米国高配当ETF】投資初心者のためのSPYD解説

投資

米国高配当ETFというとVYM、HDV、SPYDが御三家ですよね。

前回はHDVを解説したので、今回はわが家が採用しているもう一つの米国高配当ETFであるSPYDについて、初心者目線で解説します。

前回同様、なるべく専門用語は使わず、元データはどこかを意識しました。

それでは解説したいと思います。

こんな人におすすめです
  • 手間をかけず高配当を手にしたい投資初心者
  • 米国高配当ETFに興味がある投資初心者
  • SPYDの特徴を知りたい投資初心者

初心者のためのSPYD解説

SPYDとはステート・ストリートという資産運用会社が運用している米国高配当ETFです。

ETFとは何かについてはこちらの記事をどうぞ。

ステート・ストリートはバンガード、ブラックロックとならんで資産運用会社の御三家です。

運用額は次のとおりです。

運用額

※クリックすると元データにジャンプします。

合計で1,600兆円を超えます。

2020年現在、日本の一般会計の16倍ほどのお金を動かしている計算になりますね。改めてみると恐ろしい。。。

SPYDはETFですので採用している指数があります。

指数を理解することはそのETFを理解することにつながるので、まずは指数を確認します。

SPYD はS&P500高配当指数に連動することを目指しています。

S&P500高配当指数とはなにか

S&P 500のうち、配当利回り上位80銘柄に連動する指数です。

米国投資をするとよくS&P 500を聞きますよね。

でも、そもそもS&P 500ってなんでしょうか?

米国の投資情報会社スタンダード・アンド・プアーズ社が算出している米国の株価指数の一つです。

その主な選定基準は次のとおりです。(2020年5月時点)

S&P 500の主な選定基準
  • 時価総額82億ドル以上
  • 評価日までの各半期における売買高が最低 25 万株あること
  • 直近の四半期および直近の連続 4 四半期にわたる利益合計が黒字であること

Etc

※下記リンクのメソドロジーに詳細が記載されています。

大雑把にいうと、米国の大型優良銘柄を500個集めた指数ですね。時価総額ベースでアメリカの株式市場の約80%をカバーしている、米国を代表する指数です。

そして、そのうち、利回り上位80銘柄を均等に保有する高配当ETFがSPYDなのです。

SPYDの特徴

SPYDの特徴
  1. 利回りに特化した攻めのETF
  2. S&P 500の犬戦略で市場平均を超えるポテンシャルを秘めている

利回りに特化した攻めのETF

利回りを切り口とした指数を採用していることから、利回りに特化した、攻めのETFと言えるでしょう。

利回りが高いということは、株価が低迷しており、危ない企業なのかもしれないと思う人もいるかもしれませんが、わが家はそこまで気にしていません。

なぜなら、構成銘柄の母体であるS&P 500が米国を代表する大型優良銘柄だからです。

先ほど確認したように、S&P 500に名を連ねるのにも条件があるのです。

S&P 500の犬戦略で市場平均を超えるポテンシャルを秘めている

先ほどさらっと利回り上位80銘柄を均等に保有する高配当ETFですと言いましたが、この均等に保有するというところがSPYDの特徴なのです。

投資の世界には「ダウの犬戦略」というものがあります。

S&P 500と並ぶ米国株価指数、ダウ工業株30種平均指数のうち、利回り上位10銘柄を選定し、均等に保有し、1年に一回銘柄を見直す戦略です。

シンプルな投資方法ですが、ダウ工業株30種平均指数を上回る成績が多かったので一躍有名となりました。

ダウの犬がダウ工業株30種平均指数の利回り上位銘柄を均等保有する一方、SPYDはS&P 500利回り上位銘柄を均等保有するので、言わば「S&P 500の犬戦略」をとっていると言えますね。

そう、S&P 500の犬戦略をとっていることがSPYDの特徴なのです。

実際、SPYDとS&P 500の配当金を再投資した場合のトータルリターンを比較してみましょう。

なお、SPYDは設定日が2015年とまだ比較するには日が浅いため、連動を目指しているS&P500高配当指数を比較に用いています。

パフォーマンス比較グラフ

出典:S&PダウジョーンズインデックスLLCから引用

過去10年を振り返ってみると、S&P 500のパフォーマンスを上回っている時期もあるのです。

コロナショック時には下回っていますが、過去10年の間にはギリシャショックやチャイナショックがありました。その時にはSPYDのほうが、リターンが良かったことを鑑みると、やはりポテンシャルは高いと思います。

それにしても、どちらもきっちりと右肩上がりで逞しいですよね。

コロナショック込みでも、過去10年の年平均トータルリターンが10%ぐらいはあるなんて夢を見させてくれます。

データで見る特徴

セクター比率

SPYDのセクター画像

出典:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社から引用

不動産が多いのが特徴ですよね。HDV、VYMといった他の御三家にないセクターです。

具体的にはREITですね。皆からお金を集めてプロが不動産投資をする、いわば投資信託の不動産バージョンのことです。

米国のREITについては内国歳入法 856条以下の定めによって、課税所得の90%以上を投資家に分配すれば法人税が課されません。(2020年5月現在)

なので、REITには配当をたくさん吐き出すものが多いです。

配当利回りが高い銘柄をかき集めたら不動産セクターが多くなるのも納得ですね。

また、REITの多くは賃貸借契約を結ぶものです。

経済の状況に左右されず、借りた人は所有者に対して賃料を払い続ける必要があります。

この点が、安定した高配当を生む源泉となっています。

もちろん、賃貸借契約には様々なものがあります。ホテルのように一日が契約単位のものもあれば、通信塔のように契約期間が年単位のものもあります。

なお、今後は、5Gの普及にともなって通信塔の需要増に期待できますね。

株価推移

SPYD株価グラフ

出典:yahoo!financeから引用

直近ではコロナショックで暴落していますが、基本的には緩やかに右肩上がりですね。

いくら利回りが高いものをかき集めた銘柄といっても、もともとの母体は、米国の大型優良銘柄ですからね。

配当金推移

SPYDの配当金グラフ

yahoo!financeのデータを元に作成

こちらも緩やかな右肩上がりです。少なくとも減配傾向ではありませんね。

利回り

西暦利回り(%)
2016年5.17
2017年4.98
2018年4.32
2019年5.12
平均4.9

yahoo!financeのデータを元に作成

当年の配当金額を前年末の株価で割って算出しています。

平均利回りが驚異の4.9%です。ETFとして最高水準ですね。

米国の大型優良銘柄のうち、配当利回りが高いものをかき集めたのは伊達じゃないってことですね。

ちなみに、2020年4月現在の東京証券取引所一部上場企業の平均利回りが2.34%です。

経費

SPYDのコスト画像

出典:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社から引用

なんと0.07%!

100万円を1年間運用しても700円です。

これで小額から銘柄を入れ替えてもらえるなら安いですよね。

長期保有する際には保有コストが気になるところですが、申し分ないですね。

因みに、こんなに激安なのは、この商品の規模がそれだけ大きく、薄利多売でOKということなんでしょうね。

まとめ

SPYDは長期保有に適した攻めの米国高配当ETFです。

高配当狙いの投資家にとっては垂涎の投資商品と言えるでしょう。

理由
  • S&P 500のうち配当利回り上位80銘柄をかき集めていること
  • 安定した高配当
  • 激安の経費
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